妊娠・出産

21歳、不妊症と知る。

こんにちは!ママキコです。

21歳の時に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断されました。
26才で結婚、不妊治療を得て29歳で出産したママキコのお話しです。

PCOSってどんな病気?という方は、こちらへどうぞ。
(公益社団法人 日本産婦人科医会より)

始まりはストレスから生理不順に

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と診断される前のこと、仕事に大きなストレスを抱えていました。転職後、半年ほど経ったころ、上司からのパワハラで精神的にとても苦痛を感じていました。過食になり体重が5キロほど増え、肌に吹き出物がたくさん出始め、生理不順になったため婦人科を受診。PCOSと診断をされました。原因は完全に解明されているわけではないとのことなので、はっきりと仕事が原因だとは分かりません。しかし、この仕事に就く前は生理も毎月しっかり来ていました。生活も終電で帰ることも多く、生活習慣の悪さも関係したのかもしてません。肥満の方に多い病気と言われていますが、この時のBMIの数値は標準でした。

婦人科の先生のお話し

21歳で知った不妊の事実、この頃は漠然と将来子どもは3人以上欲しいと思っていました。そのはずが、”産めない”かもしれない、、。診断を受けたときはとてもショックだったのを覚えています。
家の近くの婦人科がたまたま有名な病院で、とても明確に話しをしてくれました。

  • 産める可能性はあること
  • 子どもが欲しくなったときは、すぐに婦人科を受診すること
  • 高齢になればなるほど、リスクが高くなること
  • 生理が来ない期間が3カ月以上続くときは受診すること

それからママキコは、結婚を25歳までにすること、子どもは30歳まで諦めないことを目標にしました。

症状

診断後も生理が来ず、定期的に婦人科を受診していました。
生理が来ない期間が長くなると、子宮がんのリスクが高くなるとのことで、薬を処方してもらい、生理をこさせるためでした。
精神的なストレス、薬の副作用、ホルモンバランスの乱れ等々、原因は不明ですが、この頃の体調はとても悪かったのを覚えています。
症状は、とにかくお腹が張る。妊婦さんと間違えられたこともあるほどでした。
それから、倦怠感が酷く、朝目覚めても起き上がれない日もありました。
細かな症状は他にもありました。精神的に不安定だったり、便秘だったり、体重が急増することもありました。ホルモンバランスの乱れによる身体への影響はとても大きいです。

体質改善を試みる

いつか子供を産みたい。その気持ちはとても大きいものでした。それから女性ホルモンについて、色々と学び、体質改善に努めました。食生活改善、ジョギング、ホットヨガ、リンパマッサージ、白湯、温活などなど、できることはたくさん行いました。
その結果、体調は良くなりお腹が張ることは少なくなりましたが、生理不順は変わらぬままでした。

不妊症を伝える?結婚前提のお付き合い

25歳のとき、今の旦那とお付き合いが始まりました。4年前から仲の良い友人の一人で、付き合った当初から“この人と結婚するかも”という思いでした。彼は結婚したら、子どもは2人くらい欲しいと言っていたので、早々に不妊体質であることを伝えました。この時彼はあまり気にしていない様子。実際、どうなるのかはわからないので、事実を伝えた後は、ママキコも特に気にしないようにしていました。しかし、妊活は30歳までと決めていることをはっきりと伝えました。して、交際1年半で結婚し、入籍後すぐ妊活が始まりました。

妊娠を期待する日々

診断で不妊症ということは分かっていたものの、妊活をするのは初めてなので”もしかしたら自然妊娠するかもしれない”と期待する日々でした。少し胃がムカムカがしたり、お腹が張ると、妊娠検査薬を繰り返し、落胆する日々。友人の妊娠報告にも、嫉妬心が沸いてしまい素直におめでとう!と思えない自分に自己嫌悪にもなりました。自然妊娠へのこだわりもなかなか捨てきれず、婦人科で薬を進められるも、しばらく前に進めず、先生に『本当に子供が欲しいのか、考え直した方がいい』と言われ、泣いてしまったこともありました。

不妊治療を始める

その後旦那と話し合った結果、まず多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)以外の問題はないのか検査することにしました。血液検査子宮卵管造影検査精液検査など不妊症診断の一般的な検査を受け、幸いその他の問題は見受けられませんでした。そして、排卵誘発剤を服用することに決めました。

この薬を服用している間、身体の不調はなかなかのものでした。また酷い倦怠感と情緒不安定。急に涙が止まらなくなったり、夜中にケーキ作りを始めたり。旦那も困惑した様子でしたが、副作用について話していたこともあり、優しく受け止めてくれました。

そしてある日、お腹に激痛が走りました。うずくまって動けないほどの痛みで、今思い返すと陣痛ぐらいの激痛。
婦人科で相談しても、特に痛みの原因は特定されず、あくまで推測ですが、久しぶりの排卵による排卵痛でした。
予定通り指導された通りにタイミングを計り、妊娠を待ちました。

排卵誘発剤一度目の服用で妊娠

妊娠検査薬が反応するまで、長い長い日々でした。しかし、一度目の投薬でまさかの陽性反応。夫婦で泣きながら喜びました。その後、婦人科を受診し、無事に赤ちゃんの心拍が確認されました。

排卵誘発剤のリスク

恐らく一番目にあげられるリスクは多胎妊娠ですが、ママキコも妊娠10週の受診で初めて双子を妊娠していることが判明しました。それと同時に1人はすでに亡くなっている可能性があると告げられました。妊娠初期の双子にはよくあることで、処置もなくこのまま見守るしかないと話されました。自覚症状は何もなく、お腹で赤ちゃんが亡くなったということに、もう一人も亡くなってしまうのではないかという不安でいっぱいでした。しかし、心配をよそに1人の赤ちゃんが順調に育ち、妊娠中は 問題を指摘されることもなく妊娠38週で元気な女の子が誕生しました。

思い返すと

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と早くに診断されたことは、ママキコにとって良かったと思います。あの時、先生の話がなかったら、結婚や出産に対して深く考える機会がなく、産めるチャンスを失っていたかもしれません。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の方の場合、その重症度によって不妊の度合いも様々です。

ママキコは少し遠回りをしましたが、振り返るとやって良かったことまとめました。

  • 結婚・妊活の計画目標を若いうちに立てたこと
  • パートナーにはっきりと事実を伝えていたこと
  • 体質改善をする努力を行ったこと
  • 自然妊娠のこだわりを持ちながら、婦人科のアドバイスも聞いたこと
  • 若いうちに妊娠についての知識をしっかりつけていたこと

全ての人にとって、子どもを持つか、持たないかということは大きなポイントだと思います。10代、20代前半の人にとっては遠い未来の話に思えるかもしれません。女性も男性と変わらぬほど働く時代、しかし子供を産むのは女性のみです。当然のことですが、当たり前すぎて見逃されているように思えます。ストレスや過労はホルモンバランスを崩します。

子どもを産む可能性がある女性なら、自分の身体のことを知り、大切にしてほしい。
将来子どもを持つときのことをしっかり考えてみて欲しい。備えあれば憂いなし、です。

あなたにも”その時”が来たときに、過去に後悔を残さぬよう、今できることをしっかりスタートしてください。あなたが望めば、素敵な妊娠・出産ができように。

それでは、また!

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